【体験談】サステナビリティ検定「SDGs・ESGベーシック」合格への道!私の勉強方法を解説します
「サステナビリティ検定 SDGs・ESGベーシックを受けようと思ってるけど、どのように勉強していいかわからない・どうやって試験対策していいかわからない」
など悩んでいらっしゃいませんか?
この記事では、私が「サステナビリティ検定 SDGs・ESGベーシック」合格に向けてどのように勉強したのかなど勉強方法を解説しています。
これから試験を受験される方にとって少しでも参考になったら幸いです。
サステナビリティ検定「SDGs・ESGベーシック」について
どんな内容なのか?出題範囲について
この検定の勉強を通じて、SDGsおよびESG金融・投資等の基本的な内容について理解することができるとされています。
具体的な出題範囲について2023年度は以下のようになっています。
※この検定における年度とは、当年7月〜翌年6月末までを指します。
- SDGsとは
- SDGsの関連知識
- SDGs経営の実践
- ESG金融・投資の理解・実践
試験対象者について
受験資格は特にありません。
主な試験の対象者は、金融機関の行職員、事業会社や投資家等にサステナビリティの取組みの提案・支援を行う金融機関担当者、一般事業会社のサステナビリティ担当者等となっているそうです。
大学生や高校生が学ぶ際にも使えるとのことでした。
その他試験の概要について
試験の概要は以下の通りになっています。上位の資格としてサステナビリティ検定「サステナビリティ・オフィサー」があります。
受験日 | 通年実施。テストセンターのURL上から受験予約を行い、該当のテストセンターへ行って受験する。 |
試験時間 | 60分 |
出題形式 | 三答択一式40問 |
合格基準 | 100点満点で70点以上 |
受験手数料(税込) | 2024年6月時点では4,400円(税込) |
合格発表日 | 試験終了後、その場で合否に係るスコアレポートが手交される。合格者は、試験日の翌日以降、「SDGs・ESGファシリテーター」の認定証をマイページからPDF形式で出力。 |
https://www.kinzai.or.jp/kentei/sus/index.html
受験までのスケジュール
私は、2024年5月末に試験の申し込みをした後、6月中旬に試験を受けました。
勉強期間は約2週間でした。
試験結果
この試験は受験後にすぐに結果がわかる試験で合格後に自分の総合スコアが何点だったのか、どの問題が正解でどの問題が不正解かわかるようになっています。
私の点数は90点で、合格でした。(4問ミスです)
元々の私の知識レベル
私は普段環境関連の仕事をしています。その中でSDGsという言葉が出てくるので、過去に書籍を読んで概要について勉強していました。
ESGという言葉についても大学院で関連分野の授業を受けていたので、多少知識はありました。
ただ、SDGsの細かい中身やESG金融や投資などのファイナンス分野の話は知識がなかったので、今回試験を受けるにあたって勉強する必要がありました。
私が行った勉強方法
試験に向けた教材として
公式の試験問題集を使って、勉強しました。
- 試験問題集の問題文・解説を全部読む
- SDGsに関連する問題は巻末資料1のSDGs17の目標と169のターゲットについても読む
- 上記を2回ほど繰り返す
2023年度の試験問題集には100題近くの問題が掲載されていたので、毎日1〜2時間勉強してもなかなか終わらず大変でした。
参考図書のご紹介
私は公式試験問題集のみで試験対策を行いました。公式試験問題集というだけあって、試験は全てここから問題が出ように思います(小声)
ただ、この分野を初めて勉強される方(全く知識がない方)は、いきなり公式試験問題集を解くのは少しハードルが高いのではと感じました。
- 問題集が白黒で勉強意欲を削ぐ
- 文章のみで構成されており図がないため、イメージがつかみにくい
- 環境省や国連、金融庁などの文書から穴埋め問題が作成されており、文章が固い。全体像がわかりにくい。
そのため、参考までに私が以前読んだことがある本を紹介します。公式試験問題を解かれる前に読まれると、試験問題が頭に入ってきやすくなると思います。
この分野は本が多く、試験問題を解く前の教材として何を選んだらいいのかさっぱりわからない方も多いと思うので、基礎的なことが理解できそうな本を選抜しました。
公式問題集だけで勉強していくことを考えておられる方は飛ばしていただいて、構いません。
初心者向けの1冊目の本:「SDGsが生み出す未来のビジネス」
この「SDGsが生み出す未来のビジネス(できるビジネスシリーズ)」は、確か私が一番初めに読んだSDGs関連の本だったと思います。
おすすめな人は、SDGsって何?聞いたことはあるけどよく知らないという方です。
全体的にカラーで文字が大きく、文章表現がわかりやすくでとても読みやすいです。
後半はマーケティングや企業の事例が多く載っているので、試験範囲と関係あるかと言われるとなんとも言えません。ただ、取り組みのイメージはつくので、試験勉強の合間に読むのでもいいのではと思います。
初心者向けの2冊目の本:「60分でわかる!ESG 超入門」
この「60分でわかる! ESG 超入門 」は上記とは違って、もう少しビジネス寄りになると思います。
おすすめしたい方は、公式問題集を解いてる中で色々な用語が出てきたけどよくわからなかった人。SDGsとESGの違いなど用語の意味を整理したい人や企業目線での取り組みや規制などについて全体像を理解したい人です。
こちらもカラーでわかりやすい表現で文章が書かれており、情報も整理されてまとまっているので、なんとなくこの分野のことを理解するのにはぴったりな書籍だと思います。
中級者向けの本:「SDGsの基礎」
最後に紹介する「SDGsの基礎」は、今まで紹介した本よりも文章表現が硬めです。タイトルで基礎と謳っていますが、基礎にしてみてはだいぶ重いです。(この分野の専門家からしたら基礎なんだと思います)
SDGsやそれに対する日本政府・環境省の取り組み、SDGsの台頭などによって企業はどのような取り組みをしているのかなどが掲載されている本です。
おすすめな人は、SDGsを取り巻く環境についてもう少し理解を深めたい方です。
学術分野における専門家がそれぞれの章について執筆されています。この本は試験までの余力がある方が参考程度で読む形でいいと思います。知っておいたら損はなく、この分野についての理解は深まります。
試験範囲で考えるなら、第1〜3章まで読めば十分な感じがします。途中まで読んで試験が終わってから続きを読むでもいいかもしれません。
試験を受けての感想・アドバイス
試験の申し込みはお早めに!
CBT試験あるあるですが、テストセンターへの試験の申し込みは早めにやった方がいいです。
CBT試験申し込み時にこの試験自体、テストセンターで取り扱っている枠数が少ないように感じました。(ちなみに今回も月末の土日はすでに予約がいっぱいでした。)
会社から受験期限を指定されている方は注意が必要です。
試験内容から考える勉強方法
私の試験の点数は90点でしたが、4題間違えてこの点数だったので章や問題によって配点が異なることがわかりました。
また公式試験問題集は5つの章から成り立っており、SDGsに関する問題(第1〜3章の問題)の方がESG金融・投資に関する問題(第4〜5章)よりも掲載問題数が多いです。
【公式試験問題集の目次・章立て】
- SDGsとは
- SDGs関連知識
- SDGs経営の実践
- ESG金融・投資の理解・実践Ⅰ
- ESG金融・投資の理解・実践Ⅱ
試験においても、SDGsに関する問題(第1〜3章)の方が出題数が多く、得点配分も多いです。
試験の合格基準は100点満点中70点以上となっていたので、第1〜3章に重きを置いて勉強した方が合格確率が上がるのではと考えました。
金融業界の方であれば、第4〜5章は仕事で触れる機会があったりすると思うので、先に第1〜3章を抑えてしまうのも手かなと思いました。
最後に
私は事業会社で働いているので、この検定を通じて金融業界のSDGsやESG関連の取り組みを知ることができたので興味深かったです。
あと、SDGsについて直接的に仕事で扱ったことはなかったので今回の試験で改めて勉強することになり、理解が深まったように思います。
ただ、間違った4問は後半のESG関連の問題に集中していたので、普段関わりのない分野に対してはもう少し勉強してから試験に臨めばよかったかなと悔しさが残りました。
サステナビリティ検定は上位試験としてサステナビリティ・オフィサーというものもあるので、時間があるときに挑戦したいと思っています!
この記事がこれから試験を受けられる方にとって少しでも参考になったら幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。