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【体験談】炭素会計アドバイザー3級合格への道!私の勉強方法を解説します

asakeno
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「会社から炭素会計アドバイザー3級を受けるように指示があったけど、どのように勉強していいかわからない」
「勉強しようにも過去問がないし、どうやって試験対策していいかわからない」
など悩んでいらっしゃいませんか?

この記事では、私が炭素会計アドバイザー3級合格に向けてどのように勉強したのかなど勉強方法を解説しています。
これから試験を受験される方にとって少しでも参考になったら幸いです。

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炭素会計アドバイザー 3級について

炭素会計アドバイザー資格とは?

炭素会計アドバイザー資格とは、
日本全体でGHG排出量を「いかに測るか」の基準の 1つとなることを視野に設立する国内初の民間資格です。

炭素会計アドバイザーHPより引用

「3級講習」「3級試験」「2級講習」「2級試験」
「1級講習」「1級試験」「Professional講習」「Professional試験」
という形で構成されています。
(※現在実施しているのは、青い太文字のみ)

炭素会計アドバイザー 3級の資格取得要件/レベルについて

炭素会計アドバイザー 3級の
資格要件/レベルは以下のように定められています。

資格区分資格取得の要件/レベル
3級・脱炭素を巡る国内外の情勢について理解をしている。
・カーボンアカウンティングのサイクルについて理解している。
・国際ルールを重視したScope 1、2、3算定の考え方を理解している。
炭素会計アドバイザー 3級の資格要件/レベルについて
(炭素会計アドバイザー協会のホームページを参考に作成)

炭素会計アドバイザー 3級の講習時間・試験時間について

講習時間は約150分で、動画を視聴する形となります。

試験時間や出題方式、出題数は以下の通りです。

試験区分試験時間出題方式出題数
3級90分多肢選択式・計算問題50問
炭素会計アドバイザー 3級の試験時間などについて
(炭素会計アドバイザー協会のホームページを参考に作成)

炭素会計アドバイザー3級の配点・合格基準について

炭素会計アドバイザー協会のホームページによると、
「3級試験については100点満点、
合格率基準は75%程度とします」
とのことでした。

講習の申し込みから受験までのスケジュール

私は、2023年の8月に
炭素会計アドバイザー3級の講習を受講した後に
同時期に開催していた試験を受けました。
勉強期間は約2週間で、全体スケジュールは以下の通りです。

2023年8月上旬
炭素会計アドバイザー3級講習の受講を申し込み
2023年8月下旬
炭素会計アドバイザー3級講習を修了

2023年8月下旬
炭素会計アドバイザー3級の試験を受けに行く

2023年9月下旬
合格発表

元々の私の知識量

私は普段環境関連の仕事をしているため、
Scope1〜3やカーボンフットプリント、
環境関連の世界の潮流(パリ協定、RE100など)など
についてはなんとなく知識がありました。

しかし、実務で
Scope 1〜3の算定をしているわけではないので、
今回試験を受けるにあたって一通り勉強することにしました。

また元々理系だったということもあり、
原単位に活動量をかけて
GHG排出量を計算していくこと自体に特に抵抗はありませんでした。

私の勉強方法

試験に申し込みしてから受験するまで、
おおよそ2週間の時間がありました。

最初にしたこと:講習動画の確認

まずは、炭素会計アドバイザー3級の講習動画を一通り確認しました。
不明なところがあれば、テキストを見るようにしました。


正直、
動画はなぜ脱炭素への取り組みが必要なのかなど、
試験範囲の概要を解説しているに過ぎないと感じたので
もっと深く勉強するために
試験申し込み時にダウンロードすることができる
テキストに沿って自分で勉強することにしました

次にしたこと:テキストに沿って勉強

テキストのページは
全部で170ページほどあったので、
ここから少し集中して勉強するようにしました。
元々知識があったので、
下記に沿って一通り勉強しました。
その後に計算ロジックが覚えてなさそうな部分だけ
改めて勉強することにしました。

  1. テキストの文章を読む
  2. テキストに出てきたScope1〜3の算定ロジックに従って、
    図表内に書かれてる式や数値を参考に、
    自力で式を立てて計算してみる
  3. テキストの各章の最後に載ってるチェックテストを解く

勉強時間はどのくらいだったのか?

試験費用もかかるので、
1発合格したいという気持ちから
トータルで20〜30時間前後は勉強していたと思います。
(正直やってもやっても終わらないという感覚がありました…)

ただ、私は前提知識がある方の人間なので、
全くの初心者の方が勉強するのであれば
倍の時間がかかると予想されます。

試験の勉強に飽きてしまった時は、
東証プライム市場に上場している有名企業のホームページに気候変動に関する取り組みやScope3の算定データを掲載しているページがあるので、そういったものを見てもらうと実際の企業の取り組みがわかって面白いと思います!

試験を受けての感想・アドバイス

試験申し込みはお早めに!

テストセンターの日時の予約は
早めにした方がいいです!

テストを受けられる期間が決まっているので、
テスト終了日付近のテストセンターの予約枠から埋まっていきます。
特に土日は社会人から人気ということもあり、
私が申し込もうと思った時には
全ての日程が埋まっていたので
平日の夜に受けにいくことにしました。

せっかく勉強したのに予定が合わなくて
試験を申し込みできなかったとなると辛いと思うので、
早めに講習を終わらせて
試験の申し込みをしてから
勉強することをオススメします。

試験で出た内容について

炭素会計アドバイザー3級の講習完了後に
確認テストを受けると思うのですが、
その内容よりも出題範囲が広く、
あれだけでは対策できないと感じました。
またテキストのチェックテストだけでは、
対策は不十分になってしまうと思います

多選択肢式の問題では、
語彙の説明に関する問題が出ていました。
出題方式に記載がある通り、
Scope3の算定などの計算問題も出ました。
何割くらい出たのかまでは覚えていないのですが、
試験中に意外に計算問題多いじゃんって思いました(笑)

語彙は細かいところまで聞かれていた記憶があるので、
消去法で解いていきました。
受験前は試験時間が90分ということで
余らせてしまうかな?と思っていたのですが、
そんなことはなく、しっかり90分間試験を受けました。

出題数が50題と多かったので、
一通り問題を解いてから戻って悩むようにしました。

Scope3の計算問題のポイント

Scope1~3の計算問題を解く際に意識していたことは
3つあります。

見直しする際にわかりやすく計算用紙に書いていく

用いる値の桁数が多い上に、
自分の手で計算してく必要があるので、
計算ミスを少しでも減らしたいと考えていました。

そのため、私は試験会場で配られたA4の紙を縦にし、
半分に折って折り目をつけて、
A4用紙を縦2行にして計算を進めるようにしました。
(これは正直好みがあるかもしれませんね。)

あと、問題を解く際に必ず問題番号を
括弧付きで書くように意識していました。
(( 1−2)のような感じですね)

計算を始める前に単位を揃える

たとえば、Scope3を算定する中で、
[Kg]や[t]などの単位が出てきますよね?

計算を行う際はこれらの単位を統一する必要があります。
私は式を立てる際は、
まず問題文に記載されている通りに数値と単位を書くようにしていました。

その次の行で単位を[Kg]を[t]に変換するなど単位を揃えるように計算式を展開していました。

⭐︎答えの単位が[t-CO2]もしくは[t-CO2e]になっているか確認する

GHG排出量を計算する問題は、
どの問題でも最終的に
単位が[t-CO2]もしくは[t-CO2e]となります。

これ、めっちゃ大事です。覚えておいてください。

計算用紙に計算式を書く時は、
原単位や活動量の数値を書きますよね?
その時に一緒に単位も一緒に書くようにしてください。

計算過程で余計な単位が消えて、
最終的に[t-CO2]もしくは[t-CO2e]だけ残れば
計算式があっていることになります。

その他試験の感想

正直試験終了後は、受かっている確証が持てませんでした。
そのくらいの試験内容でした。

ここからは私の憶測ですが、
テスト自体は100点満点、
試験の合格率基準は全体の75%となっています。

また、結果はその場では出ず、 約3週間後に出る形となっていました。
そのため、試験後に事務局で
各問題の全受験者の正答率を見た後に
得点配分を決めるのではないのかな…と考えてしまいました。
(各問2点とはどこにも書いていない)

実際、この回の試験の平均点は78. 3点となっており、
合格率は76.8%となっていました。
テキスト、チェック問題や
講習内に出てくる問題数だけでは対策しきれないので、
実際自分がどの程度問題を正解できたのかは不明です。
少しモヤモヤが残りましたが、まあ合格したので気にしないことにしました。

最後に

炭素会計アドバイザー3級は、
カーボンニュートラル関連の知識を身につけたい、
GHG排出量の可視化をするために
Scope1〜3の算定の方法を学びたい方にとって役立つ資格だと思います。

企業や自治体などで
Scope1〜3をこれから算定してみようと考えている人だけでなく、
実務担当者の理解度チェックにも使えそうだと感じました。

ただ、企業で環境関連の実務をしている人間からすると、
正直この資格を取得するだけでは取引先に対して
どうしたら脱炭素できるのか?アドバイスまではできないのでは?と
思ってしまいました。(GHG排出量の見える化までは◎)

2級を受けたら、もっと自分のためになるのかなとも思うので
機会があったらチャレンジしたいと考えています。

この記事がこれから受験される方にとって参考になったら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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あさけの
あさけの
人生100年時代を生き抜きたいアラサーOL
エンジニアを目指して日系メーカーに就職するものの、全く異なる職種へ配属となり、
入社早々キャリアについて考えるようになった会社員。

現在は本社で働いています。 常にキャリアを模索中。
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