大学院

3. 社会人が働きながら科目等履修生として大学院へ通ってみた

asakeno

\この記事はこんな人にオススメ!!/

分のキャリアを模索している
きながら大学院に通うのが、どういう感じなのか気になる方

「科目等履修生として大学院へ通うって
実際にどんな感じかイメージがつかない」
「実際に通ってみた人に話を聞いてみたい」
など思うことはありませんか。

私は2021年4月から社会人として働きながら、
科目等履修生として公共政策系の大学院へ通っていました。
この記事では、この1年間がどのような様子だったのか、
授業日程や感想などをまとめています。
この記事自体は2021年時点で執筆したものを
リニューアルして記載しています


新型コロナウイルス感染症の流行真っ只中だったということもあり
今の大学院の状況とは異なるかもしれませんが、
少しでも科目等履修生としての大学院生活が
どのようなものだったのか伝われば幸いです。
(ところどころ、2024年の私が
オレンジ色の文字でコメントを書いています)

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今年度の履修スケジュール

私は2021年に
科目等履修生として5科目を履修しました。

私が通っていた大学院は
社会人向けの大学院ということもあり、
平日夕方以降の夜間と土曜日にすべての授業がありました。

  • 平日夕方以降(18時35分~22時の間で2コマ)
  • 土曜日(8時50分~18時30分の間で5コマ)

また4期制で夏休みを挟んで4~7月が前期(1,2期)、
9~1月が後期(3,4期)となっていました。

私が興味のある科目は前期に固まっていましたが、
大学院へ通うとなると毎日がどんな感じになるのか、
仕事との両立や体力が持つのかなども少し心配で
大学院との接点も持っておきたいなど思ったので
各期1科目は履修してみようと思って、スケジュールを組みました。

履修スケジュール
あさけの
あさけの

ちなみに私が履修した科目は全て平日の夕方に授業があったので、土日に課題をしたり、身体を休めたり、時間的には少し余裕がありました

1年間通ってみて

通学とオンライン、どっちが良かった?

このときは新型コロナウイルス感染症が流行していたこともあり、
実際に大学院へ行って授業を受けたのは前期1期の科目だけで
それ以外は全て自宅からWEBでつないで受けるオンライン授業でした。

家と職場の距離が近い一方で、
学校まで電車で1時間くらいかかってしまう距離に
住んでいる人間からすると
通学とオンライン、
それぞれメリット・デメリットがありました。

通学して良かったと思った点
一緒に授業を受けている人と交流することができたところが良かったです。

やはりコミュニケーションがあると
授業がとてもフランクというか和やかな感じで進行し、
意見交換がしやすいと思いました。

カードを使ったワークショップがある授業もあり、
オンラインで行うことは難しく
実際に手を動かして実感することで理解が深まったので
リアルタイムで授業を開催してもらえてよかったと思いました。

また授業を一緒に受けている人と
雑談ができるのもいいと感じました。
私はメーカーで働いている企業人ですが
他の方はフリーランスでジャーナリストをされていたり、
非営利組織・メディア・自治体などで働かれていたり、
普段関わりのない方から
直接お話を聞くことができてとても興味深かったです。

大学院へ来ている理由は人それぞれで、
私のように仕事に関連する分野について
理解を深めたいという思いから来ている方もいましたが、
個人の興味のあること(農業や地域コミュニティなど)で
もっとできることはないか
ヒントを得るために来た方もいらっしゃいました。

科目等履修生ということもあり、
ゼミの様子や大学院受験のお話を伺うことが
できたのもとてもありがたかったです。

通学の悪かった点について
あえて挙げるとするならば、電車通勤は辛かったです。
テレワークが続いていて体力が落ちているところに
夜遅くに電車に乗って家に帰るというのは少し疲れました。

あと、オンライン授業だと
先生が説明 → 受講者へ意見を聞く といった形で
コミュニケーションが一方向になることが多いので
色々な人が授業を受けているのに勿体ないと感じました。

ただ、社会人で色々なバックグラウンドを持つ人たちが
大学院へ通うことを考えると、
オンライン授業の方が融通が利くと思います。
(別記事でも書きたいと思っています。)
実際オンライン授業の日に仕事が長引いたことがありましたが
授業を受けるまでの準備(夕食を食べるなど)ができたので
快適に授業を受講でき、気持ち的にも余裕がありました。

仕事との両立は

私が受講した科目は全て平日に授業があったので
大学院へ行く日だけ会社のフレックス勤務の制度を使って
授業がある日は早めに始業したり、
始業時間はそのままで終業時間を早めに切り上げて、
その分他の日に仕事をするなどしていました。

私の仕事は納期に追われたり、
トラブル対応を行うようなものではないので
仕事のコントロールがしやすく、
比較的大学院へ通いやすい環境にいるのだなと思いました。

ただそれでも、
昨年を振り返ると時期によっては
仕事が忙しい時もあったので
今回はたまたま被らなかっただけで、
今年度はどうなるのかわからないと思ってます。
(この記事を書いた2021年度当初はそう思っていました)

あさけの
あさけの

新型コロナウイルス感染症が落ち着いた後も
会社側と大学側それぞれでオンラインとオフラインの
どちらも活用した形を模索してくれないと
仕事と大学院の両立は正直難しいと感じました

授業を受けながらしていたこと・大変だったこと

授業を受けていた時にしていたことをまとめてみました。

  • 授業の復習
  • 復習してもわからないところは授業で紹介された参考文献や書籍を読む(新聞を読む)
  • 課題の作成 ← 一番大変☆

週に1,2回程度の授業、
元々仕事で扱っている分野だったということもあり、
授業の復習や提示された参考文献や書籍を読むということは
あまり苦ではありませんでした。
新聞についてはまた記事を書こうと思っていますが、
大学院に通う前から
社会トレンドやリアルタイムの出来事
を把握するために読んでいたのでカッコで表記してます。

枠内でも書いてますが、
授業がすべて終わってから出された課題を
作成するのがとてもとても大変でした。

履修スケジュール+課題スケジュール

4期に受講した科目は最終課題はありませんでした。
それ以外は課題があり、その中でも2学期終了時に提出したレポートがとても辛かったです。

元々理系ということもあり、文章を書くことに慣れていない&得意ではない上に
テーマに関する分野の論文や書籍をたくさん探して読んで引用して、
自分の意見をまとめながらテーマに沿ったレポ―トを作成するのは本当に大変でした。(この記事は2021年に書いたものをリニューアルして書いているものなので、科目等履修生時代の私は大学院入学後にもっと大変になることは知る由もないのであった…。)

その他感想

大学院へ行って、
新聞などで見かける政策などの事柄に関わる先生方から
直接お話を聞けたのは面白かったです。

普段メーカーで会社員として過ごしていると
会社内での出来事に触れることが圧倒的に多い
(会社という社会にしか触れない)ので
狭い視野になりがちですが、
大学院で扱うトピックスは
国や世界などに関わるものが多く、新鮮に感じました。

自分の会社はあくまでも社会を構成する1要素であり、
普段自分たちが会社を通じて見ていることは全てではなく
立場が異なると違う捉え方もできるので
常に色んな視点を持つことが重要だと
実体験を持って気づけたことはとても良かったと思います。

会社は実践的で、
大学院は学術的なことをメインで扱っていることも
改めて実感しました。
(どちらも大事、バランスが大事)

自分のライフキャリアを考えたときに
20代で大学院へ行くことは
なんらかの形でプラスになるのだろうと思いました。

転職するしないとかそういうことを置いておいても
なんらかの道しるべ的なものになってくれる
ような気がしています。

最後に

私自身は科目等履修生として大学院の授業に参加してよかったと思っています。

下記に1つで当てはまる方は
一度科目等履修生として大学院の授業を受けてみてはいかがでしょうか。

  • 大学院がどんなところなのか気になる方
  • 大学院を本格的に受験してみたいと考えている方
  • 大学院へ行きたいと考えているが、社会人生活との両立が心配な方
  • 大学院へ本格的に通うつもりはないが、自分の興味のある分野について知識を深めたい方
  • 社会人としてキャリアに迷いを感じている方、新たな視野が欲しい方
  • 趣味を高めたい方、気になることを本格的に勉強したい方

夜間や土曜日に授業を実施している大学院は
一部の人間が行く崇高な場所だと思われがちですが
私は大学院は学びたいことがある、
気になることがあるのであれば
科目等履修生としてであれ
どんな方でも行ってよい場所
だと思います。
(2024年現在の私は大学院を修了しており、
大学院への本格的な進学は
正直安易にお勧めできないと感じています。)

科目等履修生や短期コースという形であれば、
そんなに敷居を高く考える必要はありません。
考えているうちにやっぱりいいや…と思うことも多いので
思い立ったら行動してみることをおすすめします!

この記事を読んで
科目等履修生として大学院へ通ってみたいけど
どの学科を選べばいいか悩まれている方は
リクルートなどが毎年発行している
社会人大学院についてのムック本も
参考にしてみると良いと思います。

【追伸】
その後の状況として
科目等履修生として大学院に通いながら、大学院入学試験を受験し、
2022年度から2年ほど大学院へ通うこととなり、
2024年の春に無事修了することができました

簡単ですが、
大学院受験〜修了までを記事にまとめていますので
読んでいただけると幸いです。

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あさけの
あさけの
人生100年時代を生き抜きたいアラサーOL
エンジニアを目指して日系メーカーに就職するものの、全く異なる職種へ配属となり、
入社早々キャリアについて考えるようになった会社員。

現在は本社で働いています。 常にキャリアを模索中。
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